「EU結束強化を確信」 上級代表、トランプ氏に反論
【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)は16日、ブリュッセルでの外相理事会後の記者会見で、イギリスのEU離脱決定後も「EUは結束を強めると、私は百%確信している」と強調しました。イギリスに追随して離脱する加盟国が相次ぐとの見立てを英紙などに語ったトランプ次期米大統領への対抗姿勢を鮮明にしました。
(写真:TTXVN)
トランプ氏はイギリスと「早期に」貿易協定を締結する意向も示しましたが、モゲリーニ氏は「EU加盟国である限り、第三国との2国間の貿易協定交渉ができないのは明白なことだ」と指摘しました。同日の外相理事会で「ジョンソン英外相とも議論し、彼も同意した」と明らかにし、正式に離脱するまでは対米交渉ができないとの原則を改めて強調しました。
トランプ氏が「愚かな合意」と批判するイラン核合意については「EUの安全保障にとって非常に重要だ。順守し実行し続けていく」と語りました。